0合目から五合目まで富士山を登りましたよ!というお話。
一度は登りたい山、富士山
富士山に登ってみたい。
と、一度は考えたことがある人は多いのではないだろうか。
少なくとも私は考えたことがある。
だから登るぜ!ただし0合目から五合目までな!
そう、私は思いついたら実行する行動力と、無理に頂上を目指さない冷静さを持ち合わせているのである。
わたし、かしこい。
ということで、出発点である富士山駅に到着。
いざ出発
そもそも、0合目はどこという方は多いと思う。私もそうだ。
調べたところ諸説あるが今回はここ、金鳥居を0合目とする。
まさに富士山という入口への門と言っても差し支えない。
実際に写真の奥に見えるのが富士山である。
え、富士山遠くね?
流石富士山、裾野の広さも半端ないのだ。
0合目から登るルートの最後のコンビニはここ。
RPGゲームのラスボス前のアイテム整理だと思って、食料等をここで買い揃えておく。
車が行き交う街並みをしばらく進んでいくと、北口本宮冨士浅間神社が見えてくる。
「本当に挑むのか?引き返すならここが最後だぞ?」と、聞いてくるような迫力と厳格さで待ち構えていた。
私は屈しない。もう後戻りはできないのだ。
浅間神社でお参りを済ませ、裏手側からいよいよ本格登山開始。
吉田口遊歩道は写真に向かって右側なので通り過ぎないように注意。
(1回通り過ぎてしまったのは内緒。)
わお!イッツ獣道!
クマ出没注意の看板があった説得力がそこにはあった。
道中、道を遮るように倒れている木があった。
木を跨いでいけるか?と考えていたところ、良く見ると右側に道ができている。
人の通るところに道ができるが分かりやすく可視化されていて面白い。
出発してから2時間ほどで中の茶屋に到着。
まだ坂道らしい坂道ではないのでそこまで疲れていない。
しかし、こまめな休憩は大切と古事記にも書いてあるので突入。
店内はこんな感じ。
トイレもあるし、売店もあるので飲み物の補充もできるぞ!
頼んだのはかけうどん。
こしの強いうどんと、シンプルながら油揚げが染みたうまいだしが身体に染み渡る。
うまい!!
一息ついたので、引き続き登山道を進んでいく。
実はここ車用の道で、正解の登山道は一本右の道だったらしい。失敗。
この熊出没の看板が一定区間ごとに貼られているので、なんだか怖くなってくる。
まるで結界を張る感覚で、風鈴のような音がするクマ避け鈴を鳴らしながら歩みを進める。
馬返しに着いた!
昔の人達は馬でここまできて、ここから徒歩で登山したという場所みたい。
馬返しにバス停があるので、昔の人に倣うのならここから登山スタートとするのもあり。
心臓破りの登山道
思うに、登山は自然を五感で感じるアクティビティである。
鳥のさえずり、草木の匂い、木漏れ日の光景、火山灰を含んだ土を踏みしめる感触。
そして、ポカリおいしい!
登っていると写真のような石が木枠に集められている場所をいくつも見かける。
なんの意味があるのだろう。教えてかしこい人。
ようやく一合目到着!
距離としては3分の2進んでいるが、実は目標までの獲得標高はまだ半分なのである。絶望。
もう写真を撮っている余裕もあまりないが二合目到着!
二合目の山小屋跡地がほとんど崩壊している。
悲しいと思うとともに、廃墟のロマンも同時に感じる。
三合目到着!
さくさく進んでいるように見えるかもしれないが、坂道や階段が険しいので心臓が破れそうになっている。
ふと開けた場所から外に目を向けると広大な景色。
いいね!
ぜぇ…はぁ…
綺麗だね!
四合目到着!
五合目小屋跡地だけど今は四合目扱いということみたい。
三合目あたりから吐く息が白く寒さを感じる。とても澄んでいて深呼吸すると空気がおいしい。
ラストスパート!
この杭が見えたら五合目までもう少し。
ちなみに、心臓はもう破れました。
五合目である佐藤小屋到着!
いよっしゃああああああああああああ!!!
いやっほおぉぉおおおおおおおおおおおお!!
という歓喜も束の間、吉田ルートの五合目から帰りのバスに乗るため富士スバルライン五合目まで向かう必要がある。
帰るまでが登山です
六合目はここから上に向かうみたい。
今回は五合目までのルートなので見送る。
急な坂道はもうないのでウィニングランといっても過言ではない。
いや過言である。なぜならもう足がガクガクで景色を楽しんでいる余裕はないからである。
けど、この雄大さは感動ものかもしれない。
自然の感受性が研ぎ澄まされた私は馬糞のような匂いを感じていた。
そして、馬がいた!
富士スバルライン五合目でやっている乗馬アクティビティだそうだ。
う、馬返しで置いていかれたはずでは…!
そして、富士スバルライン五合目に到着!
疲れたあああああああああああ!!!
バスが出発するのは16時から。
バス出発10分前に着いた私は、お土産を見る暇もなく富士山を後にするのであった…
登山計画は余裕をもとうね!
二度と登るか!
END