「OpenEarth」でバーチャル新宿の3Dデータが無料で利用可能!

人工衛星データを利用した地球の3Dモデル「OpenEarth」の公開が始まったので見てみました。

OpenEarthとは?

「OpenEarth」は衛星データから作成された3Dデータで、現実に近い世界各地の3Dモデルが誰でも無料で使える、というプロジェクトです。

※今はα版なのでまだエリアが新宿辺りに限定されています。

OpenEarth(オープンアース)は、誰でも無料で使える地球の3Dモデルを提供するデジタルツインのプラットフォームです。衛星データと機械学習を使って限りなく現実に近いバーチャルの地球をAIに自動生成させており、ユーザー登録をするとAIが作った世界中の都市や地域の3Dモデルを無料で入手して自分のコンテンツに活用できます。
引用:OpenEarth公式ページ

文字での説明では分かりにくいと思うので、以下の動画から3D化された街の様子を見てください。

既にフォートナイト上に衛星データから作成された現実に近いバーチャル新宿が展開されており、自由に町中を動き回っています。

今まで現実にある地域を3Dとして表現するには、フルスクラッチで頑張って再現するか、フォトグラメトリでざっくりとスキャンするかしか選択肢がなかったので、労力がかかったり精度がざっくりしていたりと難しい部分が多くありました。

この「OpenEarth」では、どこまでAIで自動化しているのかは分かりませんが、世界中の地形データを衛星データを使って高精度に再現するのは面白い試みだと思います。

個人なら商用利用も可能で、今はUnrealEngineでデータをダウンロードでき、ゲームや映像作品で使えるクリーンな3Dデータとして魅力的です。

今後、他の利用可能な地域が増え、第2の地球がバーチャル上に作られれば夢も広がります。

例えば、バーチャル不動産でバーチャル銀座の土地を買い占め、バーチャルマウントによる承認欲求が満たせるかもしれません!

…どちらかというとバーチャル世界で街を破壊し尽くすゴジラごっこの方がやりたい。

「OpenEarth」で作成された3Dデータを見てみる

折角データが無料で配布されているので、UnrealEngineで新宿の3Dデータを見てみようと思います。

OpenEarth公式ページに行って会員登録すれば無料で利用可能です。

ログインすると、GoogleMap上にエリアが選択されており、2024年1月現在は新宿駅西側がダウンロードできるようになっています。(今後増えていく予定らしい。)

ダウンロードされる方は、ファイルサイズが約7GB弱あるので注意です!

UnrealEngineで開くと新宿のビルや道路といった街並みが3Dモデルで再現されています。

東京都庁のビルだ!すごい!

わかりやすいランドマークがあると面白さが増します。

左側に写るのは東京都庁のビル

街3Dデータというと普通はビル以外はのっぺりとした地面だけで寂しいことが多いのですが、「OpenEarth」の3Dデータには街路樹や信号機、街灯なども配置されており街らしさがあります。

信号や街路樹などがあることでより街っぽい雰囲気になっている

どの程度再現されているのか分かりやすくするため、GoogleMapのストリートビューと同じ画角で比較してみました。

全てを完全再現!というわけではないですが、ビルの向きや位置関係などの街並みが再現されており、ゲームや映像作品を作るうえでは十分な品質に思えます。

ビューポートで街を動き回る様子の動画を撮りましたので雰囲気を知りたい方はどうぞ!

街の様子の動画

話が変わりますが、筆者はこのプロジェクトを2021年にクラウドファンディングで支援しており、Special Thanksのページに私の名前が入っているので見に行ってくれ!

そして、UnrealEngineだけでなくUnityでも使えればVRChatにワールドを置きたいのになぁと思う筆者でした。

以上!

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